ある新聞記事

これは、イギリスのデイリーエクスプレスと言う新聞に載った大麻に関する記事です。大麻、特に大麻種子のイギリスでの現状を示しているので参考になるので和訳を掲載しました。イギリスでは、1998年に大麻の栽培が禁止から許可制に変わり、誰でも栽培する事が出来るようになりました。4年経って、一般の人の抵抗感も無くなり、大麻種子が持つ栄養的価値が認識されるようになってきたことが伺われます。 以下は、この記事の日本語訳ですが、原文を見たい人は、http://www.motherhemp.com/press.htmlにアクセスして下さい。


Daily Express
デイリーエクスプレス 2002年2月25日
ニュースーパーハーブ(The new superherb)


マリファナに関係して悪い評判を得ていた大麻が、多くの病気を治す薬草に変身した。(記者Mary Salmon)

大麻は、マリファナになるために不幸な評価を受けていて、多くの人たちは、大麻製品を使うことにためらいを感じていた。麻薬的な成分をほとんど含んでいないある種の大麻から取れる大麻種子油は、関節炎や湿疹、月経前症候群(月経周期に伴い, 周期的に予定月経の 7-10 日前より発生する多様な身体的・精神的症状からなる愁訴症候群)に罹っている人々を救うことが出来る。

低温圧搾により取られた大麻種子油は、最も完璧な植物性栄養素であることは、良く知られた事実である。最近までこの大胆な表現は、科学的な裏付けがほとんどなされていなかった。しかし、Jace Callaway博士により行われた新しい研究から、この植物が、必須脂肪酸の優れた供給源であり、又、複数のミネラルと抗酸化物質、タンパクの供給源であることが判った。フィンランドのKuopio大学のCallaway博士は、大麻種子油は、オメガ3とオメガ6脂肪酸の両方を豊富に含んでいて、なおかつ両方をバランス良く含んでいる唯一の油であると入っている。

必須脂肪酸は、免疫機構、頭脳、外傷治癒作用を正常に保ち、神経組織を保護するために必要な物質である。これらの物質は、我々の体のすべての細胞に存在しているが、我々自身で作り出すことが出来ず、食べ物として摂取する必要がある。我々が日常的に食べている肉類に含まれる飽和脂肪酸と違い、必須脂肪酸は、コレステロールや血圧を下げる効果がある。

フィンランドの研究では、4名の健康な人を1グループとして、4週間の間大麻油を摂取してもらい、続いて同じ期間、亜麻仁油を摂取してもらった。両方の油とも血液中の必須脂肪酸の量を増加させたが、亜麻仁油を摂取した場合には、抗炎症作用がある血液中のγリノレン酸の量は、少なかったが、大麻油の場合、γリノレン酸の量は、増加した。Callaway博士は、γリノレン酸は、湿疹の様なアレルギー性疾患を奇跡的に治す効果あることを度々経験したと言っている。

γリノレン酸は、皮膚疾患を治すだけでなく、月経前症候群に効果がある月見草油にも含まれているので、大麻油も同じ効果を持っている。月見草油には、大麻油より多くのγリノレン酸が含まれているが、オメガ3脂肪酸は、ほとんど含まれていない。大麻油には、オメガ3、オメガ6脂肪酸そしてγリノレン酸が含まれており、入手可能な低温圧搾油の中で最善の油の一つである。

ロンドン在住の栄養専門家であるLorraine Perrettaさんによれば、大麻種子は、美容によく、数週間それを食べると肌艶が良くなり、髪が太くなり、爪が丈夫になるそうである。栄養教育学校で「食品と雰囲気の関係」を教えている栄養専門家のAmanda Gearyさんによれば、大麻種子製品を食べることで、落ち込んだり、不安になったりしている精神状態を和らげる効果があると考えられる。彼女は、オメガ3脂肪酸が不足するとこのような状態になりやすいと言っている。この脂肪酸は、サバやイワシ、サケと言った油っぽい魚に多く含まれているが、我々のほとんどは、1週間に2回は、魚を食べるように勧められているのに、それを行っていない。大麻油は、それらの魚の良い代替え品であると言っている。

大麻は、世界中で栽培され使用されてきた長い歴史を持っている。そして、アジアやロシア、東ヨーロッパでは、長い間、薬として使われてきた。しかし、マリファナとの関係で悪い評価を受けたので、20世紀に始めに嫌われ出した。植物としての大麻自身は、復活したので喜んでいるが、イギリスでは、栽培者は、the Home Officeから栽培許可を受けなければ栽培できない。大麻製品には、微量の麻薬的な成分が含まれている。しかし、マリファナとしての効果を得るには、1リッターの油の飲まなくてはいけない。大麻油は、ナッツ風味の好ましい味をしていて飲みやすいが、毎日スプーン1杯の大麻油を飲むのがいやな人は、これを取る為の色んな方法がある。Mother Hempと言う会社では、アイスクリーム、パスタ、ペストソースやスナックとして食べたり、食べ物に振り掛けて食べれるトースト大麻種子など大麻種子で作られた色んな食品を作っている。殻を割った種子は、パンやケーキ、ビスケットに入れて使われる。又大麻ミルクも作られる。大麻油をカプセルに入れて健康食品として売られている。SainsburyとWellbeing地区には、これらの商品が店頭に並んでいる。食べ物は、食べる前 に火にかけるけれども、大麻油は、有効成分が壊れてしまうので高温(150℃以上)にしてはいけない。そのまま飲むか、サラダやパスタにかけたりして食べるべきである。そして、光を通さない容器に入れて冷蔵庫の中で保存すべきである。

Gail Williamsonさんは、湿疹がある息子のRossに大麻油を与えた。


Rossは、生後1ヶ月からひどい湿疹に悩まされていた。最初は、膝の裏側に発生したが、すぐに全身に広がった。彼は、乾燥してかゆい皮膚の為毎日非常に不愉快な思いをした。Rossは、病院で副腎皮質ホルモンの入った軟膏と錠剤を処方され毎日使用していたが、その副作用として、皮膚が薄くなってきた。それで、私は、副腎皮質ホルモンの代替え品を見つけようと決心した。近所の人が、大麻油と湿疹の関係について書かれた雑誌の記事について話してくれたので、試してみる価値があるのではないかと決心した。Rossは、大麻油が1000mg入ったカプセルを1日3カプセル飲んだ。昨年の10月から飲み始めで、病状は、徐々に改善し始めた。現在は、湿疹が僅かになり、非常に改善した。顔に僅か残っているが、副腎皮質ホルモンの軟膏をつけるほどひどくはない。かゆみが無くなったので、Rossは、非常に楽になった。半袖のシャツを着ても恥ずかしがる必要が無くなった。

大麻油が、Wendy Goodmanさんの関節炎を治した。


私が、大麻油を知ったのは、私の関節炎の治療に大麻油を飲むことを勧めた栄養専門家からである。そして1年以上飲み続けている。私は、更に2年前椎間板ヘルニアに罹った。当時は、両方の痛みで、非常につらかった。飲み始めて1週間以内に症状の変化に気づいた。最初の変化は、微妙で、丁度こわばりが少なくなるような感じだった。現在は、椎間板ヘルニアの痛みはない。私は、大麻油のおかげであると思っている。以前非常に動きづらかったので、しばらくの間、歩くときは杖を使っていた。2ヶ月前、杖を使う必要が無くなった。私は、ダンス、散歩、そして運動を含めて今すべてのことをエンジョイしている。

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